小さい子供がいたり、これから生まれる、家を買おうかな、などというタイミングになると、子供が生まれるタイミングでファイナンシャルプランナーにお金の相談をしませんか?という勧誘を受けるかと思います。
無料とは言われても、勧誘とか凄そうだし・・・とちょっとためらってしまいます。
怪しくない業者さんも多いと思うので、一度相談して、人生のプランニングをしてもらうのはとてもいいことだとは思います!
でも、ライフプランって長い人生で必要になったら何度も見直して、都度最善の選択をしていく材料にするもんだと思うんですよね。
ということで、自分でライフプランニングできればいいんじゃないかと思い立ち、勉強&資格取得してみました。
上の子が生まれる少し前にFP 3級を、下の子の育休中から勉強し育休明けに2級を取得しました。
ファイナンシャルプランナー(FP)とは?
(日本FP協会ホームページより)
『ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。(中略)
「FP技能士」は「ファイナンシャル・プランニング技能士」、「FP技能検定」は「ファイナンシャル・プランニング技能検定」のことをいいます。』
とのこと。
国家資格であるFP技能検定に合格するとFP技能士を名乗れます。
この国家資格を持ったお金のスペシャリストがファイナンシャルプランナーですね。
子育て世代にFP資格取得をおすすめするワケ
我々子育て世代にはぜひ取ってほしい資格です。
子供がうまれて教育資金のことを考えなきゃいけなかったり、子育てするためのおうちを買うことを考えたり、でも頑張って働いても信じられないくらい税金持っていかれるし、将来は年金なんてもらえない、老後資金は何千万ためとかなきゃならない、投資で増やせと言われるけどどうやってやるんだ、・・・なんていう心配事が盛りだくさんのはず。
そういう心配事を全部解決してくれるファイナンシャルプランナーさんに出会えればいいんですけど、なかなかそういうわけにもいかない。
またどんないいアドバイスをしてくれるプランナーさんとはいえ、やっぱり他人なので。
人から受けるアドバイスからではなく、自分の中で持った知識を基に判断できるようになれば一番!です。
どうやってなるの?難しいの?
2級以降は受験資格(3級合格者など)があるので、私はまずは3級から勉強。
詳しい受験方法や費用、合格率、勉強時間などはそれぞれ専門にホームページなどで紹介している方が沢山いるので、興味あれば検索ください。
子育てに仕事に家事に忙しい我々世代、勉強する時間を作るのって大変ですよね。
私は家事の合間や通勤時間、休日の隙間時間で勉強をつづけました。
具体的な勉強法
ベースとなる参考書を1冊購入し、こちらに書き込みながら勉強しました。
私は3級も2級も同じ、TAC出版の「FPの教科書」でした。
1周読むだけで時間がかかってしまうので、とりあえずYoutubeで動画を見ながら、参考書に書かれていない情報を書き込んだり、Youtubeの講義で強調されていたところをマーカーするという進め方です。
Youtubeは「お金の寺子屋」の東条先生の動画を最初から全部見ました。
夕食の調理をしながらとか、寝かしつけた後そのまま布団の中で、とか少しずつすすめました。
過去問は購入していません。買わなくてもネット上にとてもわかりやすく、過去出題歴もたどれて最新法令にあわせて過去問を改訂してくれているまとめサイトがたくさんあります!
私は「お金の寺子屋」の過去問まとめと解説や、「FP3級ドットコム」「FP2級ドットコム」の過去問道場で演習しました。
https://fp3-siken.com/kakomon.php
上記サイトはブラウザ上でポチポチ選択していくだけで進められるし、関連した過去出題へ飛べたりと本当に使いやすく、満員の通勤電車や布団の中で寝そうになりながらでもスマホで楽に勉強できました。
2級の受験の際は、過去問は学科・実技8年分(24回分)くらいやりました。FPは過去問からの出題が結構多いので、やればやるほど報われる試験です。
(流れ)
① Youtube見ながら参考書全体を読んでいく
② なんとなく全体が終わったら、参考書で調べながら過去問を3回分くらいやってみる
③ 出来なかった分野は動画を見直す。
④ 過去問を新しい回からどんどん進めていく。
⑤ 本番が近くなってきたら最新回からやり直す、お金の寺子屋の週末ライブ配信などで頻出分野の解説を聞く。
掛けた費用は参考書代と受験料くらいです。
予備校などにも通うことなく資格の取りやすい時代になりました。
FPの知識が役立った実例
FPの勉強を始めて、具体的にその知識が役立った出来事がいくつかありましたのでご紹介です。法令は都度変わるので、以下は現在は無い制度もありますがご容赦ください。
1 住宅ローンの組み方の検討時
我が家は中古のマンションをペアローンで組みましたが、住宅ローン控除を考慮した場合、控除は一人2000万円までにしか減税されないという知識をふまえて、夫と私それぞれ2000万円ちょうどとし、残りは頭金として支払うこととしました。
2 すまい給付金の受給
現在はないですが、当時、消費税8→10%への増税への移行対応としてすまい給付金という制度があり、この制度についてFPの勉強の中で学んでいました。
不動産売買契約をこの適応期間内に締結するようにしたこと、また不動産仲介業者はこの制度について一言も提案してくれなかったので自らこの制度を受けたい旨を伝え、対応してもらいました。業者はこちらから言わなければ対応していない様子だったので、もしこの制度を私が知らなければ50万円もらい損ねるところでした・・・
今後について
取得した技能士は生涯資格です。
2級の上位資格(AFP、CFPなど)は維持費もかかってしまうし、FPの資格をいかして副業などをするつもりもないので、取得は2級までにする予定です。
お金の法令は毎年何かしらの改正があり、知識のアップデートを怠らないようにだけ続けていきたいと思っています。
今後、FP技能検定はCBT形式でも受験ができるようになっていくらしいです。
CBT形式というのは、受験者が自分で好きなテストセンター(就活のときに使ったやつ)の席を予約し受験するスタイルです。
別資格の受験時に利用したことがありますが、
その資格の受験案内サイトからマイページを作る
→そのリンクからテストセンターを予約
→予約がとれたら受験料をカードで払う
→身分証をアップロードで完了
→当日テストセンターで時間通り受付し受験
という感じ。自宅近所で受けられるし、待ち時間も少なく、大学などの会場ではお昼ご飯難民にもなりがちなので、とても楽でよいです。
気軽に受けられる資格になって、もっとFPの知識を持った人が増えていってくれるといいなと思います。