ディスニー英語システム(DWE)に3年取り組んでみて、「子供は英語を理解して聴けるようになっている」ことは実感しました。
しかし、「DWEだけではおそらく子供は英語を話せるようにはならない」ということも感じています。
DWEユーザーで英語をペラペラ話すスーパーキッズがサンプル教材の広告などでは紹介されています。
今回は、そんなスーパーキッズのお母さんが書いた著書「拓土くん家の英語メソッド」から子供が英語を話せるようになるためのヒントを見つけていきたいと思います。
拓土くんママの取組み・拓土くんの経過について
英語が話せるようになるヒントを探すために、まずは書籍に記載されている範囲で、拓土くんママの取組みと拓土くんの英語力の経過をまとめました。
拓土くんママの取組み
●生後6ヶ月からDWEを開始
●0歳の時からDWEの英語ショーには積極的に参加。
●3歳からDWEのイベント:サマーキャンプに毎年参加
●3歳のころ、たまたま街で外国人の方に見かけて挨拶するよう促す。その後、積極的に海外の方を見かける度に声を掛けるようになったとのこと。
●3歳ごろから英語圏の子供がみているアニメを取り入れる
●保育園のころから地域で月に一度開催される「国際理解講座」に参加
※国際理解講座:ALTの先生などが自国についてスピーチされるのを聞いた後、そのことを質問したり、雑談したりなどして交流を楽しむ場所
●小学校に入る前の1年間だけ英会話スクールに通わす。
●(明記されたていないが、おそらく6歳ごろ)「好きなものに英語を連れてくる」試みでハマっていた食虫植物の英語絵本を購入。その他にも、興味を示したものの例として、歴代アメリカ合衆国大統領、恐竜などが挙げられている。
と
●保育園年長から後楽園での「英語観光ガイド」の準備開始(英語版および日本語版リーフレットや音声ガイドなどを使って準備していく)
●小学校1年生で、初めて岡山英語村ナノビレッジに参加
※岡山英語村ナノビレッジ:英語で外国人の方とコミュニケーションを楽しむ場所とのこと
拓土くんの英語力の経過
●小学校1年生で英検3級合格
●小学校2年生で英検2級合格
●小学校4年生で英検準1級合格
●11歳(小学校5年生)で初めてアメリカへ、友人宅に1カ月弱ホームステイ
●小学校5年生で初めての翻訳作業を行う。
子供が英語を話せるようになるポイント
上でまとめた拓土くんママの取組みの中で、子供が英語を話せるようになるために必要なポイントは「アウトプットできる場所の提供」だと思います。
マジで、拓土くんママの熱意が凄すぎてとても真似できそうにもないですが、
・DWEのサマーキャンプ
・街であった外国の方への挨拶
・国際理解講座
・英語での観光ガイド
・岡山英語村ナノビレッジ
など英語でアウトプットできる場所に子供を誘導しています。
アウトプットの場所を探して参加するだけでも大変なのに、観光ガイドに関してはママ自身で思いつきそのための準備をしています。さらに、岡山英語村ナノビレッジは当時大人のみの対象であったが参加したい意図などを伝え子供である拓土くんの参加許可をもらっています。
やはり子供が英語を話せるようになるには、アウトプットする機会が定期的にないと厳しいのかと思いました。
アウトプットの活動日数に関しては、書籍に記載があった訳ではないですが、「英語ガイドの準備は土曜日・日曜日」の旨が記載されているので、多くとも1週間で1~2日だったのかなと推測します。
私自身の経験(DWEに子供が0歳~3歳まで取り組んで)ですが、DWEではアウトプットの機会がほとんどない。そのため、子供のリスニング能力は上がってもあまり話すことはできなさそうと感じています。
イベントは参加のハードル高いし、Telephone Englishも少なくとも我が家の現段階では、先生から絵本の内容について英語で質問され、英語で答える感じで、あまり考えて話せている感じではないからです。
そして、今回「拓土くん家の英語メソッド」を読んで、「やはり英語を話せるには幼児教材だけでなく、それ以外にもアウトプットの場所を準備する必要がある」と思いました。
ちなみに、なかなか街中で外国人の方に声をかけたり、観光ガイドに挑戦するのはハードルが高いと思っています。やはりアウトプットの場所としてハードルが低いのは「英会話教室」さらに負担が少ないのはオンラインかと思います。
ECCジュニアでは、オンライン教室をやっているようですので興味があれば資料請求したり、無料体験レッスンを試してみてはいかがでしょうか。
せっかくなので英語インプットの方法も考える
「拓土くん家の英語メソッド」を読んで、英語インプットでも参考になる部分も多かったので、その内容をまとめたいと思います。
「音」と「音の意味」がつながるように英語を与える
これは音の情報だけでは、英語の意味を理解することはできないだろうとのこと。
ここでは、映像も一緒に与える重要性を話しているように思われます。
これを受けて私は、音のかけ流しの方がスマホボタン押すだけで楽なため、そちらに偏りすぎないよう気を付けたいと思いました。
ちなみに、著書で紹介されているアニメは、以下のようなものです(ただし、詳細なタイトルは不明、リンクはネットで買えるもので掲載しています)。
●Hello、オズワルド
●メイシー(YouTubeに公式がアップされている)
●Kipper
●リトルアインシュタイン
●ミッキーマウスクラブハウス
さらに年齢が進みと以下のような作品も与えています。
●Super WHY?
●The BACKYARDIGANS
●WILD KRATTS
●The Magic School Bus
●The Magic Key
好きなものに英語を連れてくる
書籍には、食虫植物に興味を示せば関連の英語の本を与えていたという例が記載されています。
また、「興味を芋づる式に広げる」ということでナイトミュージアムの映画にハマった時に、アメリカ合衆国歴代大統領の興味を示したことをチャンスと思い、大統領関連の英語の本を与えた例も記載されています。
これは良いアイデアだなと思いました。我が家でも採用したいです。
子供の英語への嫌悪が、英語教材離れにつながるので、なるべく好きな物と一緒にするのは英語離れ阻止するのに繋がりそうですし、どんどん英語を発展させるのに良さそう。
まとめ
今回「拓土くん家の英語メソッド」を読んで、子供が英語を話せるようになるにはどれくらいの熱意や行動力が必要か、少し分かったような気がしました。
やはり英語を話せるようになるためには、実際に英語を話す場所が必要なのだろうということも。
「子供には英語を話せるようになってほしい。そのために幼児英語教材を始めた」という人は、「拓土くん家の英語メソッド」を読んでみてください。
この記事では私自身が興味深かった内容のみをピックアップしていますが、著書には子供の英語教育への関わり方のヒントが満載です。ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、子供への英語教育の目標は人それぞれだと思います。リスニング能力の向上が目的であれば、英語幼児教材だけでも鍛えられると実感しております(あとはしっかり継続できるかがカギ)。
DWEユーザーの方で、英語アウトプット向上まで時間をさけない人や将来の入試・TOEIC対策で始めた人はぜひ次の記事を読んでみてください。